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なぜ解体するのかというと1枚ずつバラバラにしてスキャンすることで、
均一にデータを読み取ることができ綺麗にデータ化することができます。
せっかくデータ化するのですから綺麗に残したいものです。
どうしても解体したくない貴重本の場合、本を見開きのままスキャンすることになりますが、
CISの場合ガラス面から浮いた部分がぼやけた画になるのでCCDのスキャナを選択しましょう。
それでは早速解体に移りたいと思います。
今回は、はるか昔に購入したヴィンテージなおぼっちゃまくんに犠牲になってもらうことにしました。


まずカバーを外します。

次に表紙を本体から外します。
両手で押さえながら両側に引っ張ってむしります。
ひと思いにやろうとせず、ゆっくりむしると失敗しにくいです。





上手く外すことができました。

次に背表紙部分の接着剤をカットします。
下図を見ていただくと分かるように2ミリ程度糊づけ部分があります。
この部分をカッターで切断します。



カッターの扱いに慣れていない場合、糊付け部分以外もカットしてしまうことが想定されます。
特に見開きページなどで絵の一部が欠損してしまうことがあります。注意しましょう。
完璧な状態で綺麗に残したいという方は裁断機を使用しましょう。



糊付け部分を切断していきます。
あまり力はいれず何回もカットラインをなぞっていく感じで切っていきます。
力を入れるとラインずれの原因にもなりますので。

ポイント
画像では全ページを一度に切ろうとしてますが、綺麗に仕上げるには、40ページ5分割程度にしたほうがやりやすいです。
一度にやろうとするとまず失敗するでしょう。




上手く切断することができました。

本を読む手順で一枚一枚バラバラになっているか確認、くっついていたら外していきましょう。
製本行程で糊がはみ出していてページがくっついているなんてザラですから。

始めはなかなか上手くいかないと思うので大事な本をスキャンする前にいらない本で解体の練習をしたほうがいいです。

これで解体行程は終了です、次はスキャン行程に移りましょう。

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